介護職場の新人職員の定着促進を目指し県内15事業所が2015年度に実施した雇用管理改善プロジェクトの報告会が14日、愛媛県松山市大可賀2丁目のアイテムえひめであり、中予の5事業所が取り組みの成果や課題を発表、関係者約70人が働きやすい職場づくりについて意見交換した。
 ファミリーケア垣生デイサービスセンターいまづ(松山市)は、新人と指導役の職員が面談しながら目標や達成度を記録する「成長カード」を導入したことで「職員が対話を重視するようになった」と成果を発表した。
 介護老人保健施設とべ和合苑(砥部町)は、新人職員が1年以内に離職する傾向を改善しようと、進んで引き受けた仕事などをポイント化して表彰する「100回帳」の事例などを報告。「まだ目に見える効果はないが、ほとんどの職員が楽しみがら取り組めている」と手応えを話した。
 プロジェクトは、県の委託で介護労働安定センター愛媛支部が15年9月から実施し、東中南予の各5事業所が参加している。